整体院の月次振り返りは、新規・リピート率・LINEという数字3つに絞ると20分で終わります。本記事では、その場で来月の打ち手が決まる月次MTGの作り方を解説します。

この記事でわかること

  • 月次振り返りで追うべき数字を「新規・リピート率・LINE」の3つに絞るべき理由
  • 指標を増やすほどMTGが長引き、打ち手が決まらなくなる構造的な原因
  • 20分で意思決定まで終わる月次振り返りMTGの具体的な進め方
  • 数字3つから「来月の打ち手」を1つに決めるフレーム
  • バディフルが500院近くを支援して見えた、振り返りが続く院の共通点
結論:整体院の月次振り返りは「新規数・リピート率・LINE登録/反応」の3つの数字に絞れば、20分で来月の打ち手まで決まります。指標を増やすほどMTGは長引き、意思決定が止まります。

先日、ある院長さんと話していて気づいたことがあります。「毎月ちゃんと振り返りはしているんです。でも、結局なにを変えればいいのか分からないまま次の月が始まる」と。エクセルには来院数、客単価、施術メニュー別の売上、紙の問診の枚数まで、20項目近い数字がびっしり並んでいました。これは決して珍しいケースではありません。

なぜ整体院の月次振り返りは「数字3つ」に絞るべきか

振り返りが機能しない院に共通するのは、数字が「少なすぎる」のではなく「多すぎる」ことです。20項目を眺めても、人間が一度に意思決定に使える情報はせいぜい3〜4個。項目が多いほど「全部なんとなく気になる」状態になり、結局どこにも手が打てません。

なぜこうなるのか。理由は構造的です。会計ソフトやレジは「記録のため」に数字を出力します。しかし経営の振り返りで必要なのは「次の行動を決めるための数字」であり、目的が違うのです。記録用の数字をそのまま会議に持ち込むから、情報過多で意思決定が止まる。ここを分けて考える必要があります。

整体院の月次振り返りで見るべき数字|新規・リピート率・LINEの3つ

では、行動を決めるための数字とは何か。整体院の経営は、突き詰めると「①新しいお客様が来る → ②続けて通っていただく → ③つながり続ける」の3段階しかありません。この3段階に対応する数字だけを見れば十分です。

1つ目は新規数。その月に初めて来院した人数です。集客が効いているかの先行指標になります。2つ目はリピート率。例えば「初回から2回目に再来した人の割合」を見ます。新規が月20名でもリピート率が40%なら、定着するのは8名。新規を増やす前に、ここが50%を切っていれば施術後の説明や次回予約の仕組みを直す方が効果的です。3つ目はLINE。友だち登録数と、配信への反応(予約・来店)です。再来を生む「思い出してもらう装置」が機能しているかが分かります。

この3つは互いに連動します。新規が増えてもリピート率が低ければザルに水。リピート率が高くてもLINEで接点を保てなければ、3ヶ月空いて離脱する。3つを並べて初めて「どこが詰まっているか」が見えます。

20分で終わる月次振り返りMTGの進め方

進め方はシンプルです。最初の5分で3つの数字を前月・前年同月と並べる。次の10分で「3つのうち、最も悪化した1つ」だけを選び、原因を話す。最後の5分で来月の打ち手を1つだけ決める。打ち手は必ず1つに絞ります。3つ全部に手を打とうとすると、どれも中途半端になり翌月に検証できないからです。

実際、私が伴走している院では、この形式に変えてから「振り返りMTGが30分以内で終わるようになった」「決めたことを翌月ちゃんと検証できるようになった」という声が続いています。会議が短くなるほど、継続率が上がるのです。

バディフルの支援事例

バディフルではこれまで500院近くの整体院・治療院の集客・経営をサポートしてきた中で、「振り返りはしているのに打ち手が決まらない」という相談を数多くいただいてきました。ここでは匿名で、その変化の一例を紹介します。

近畿のある院(40代の院長先生)では、月次振り返りに1時間以上かけても結論が出ない状態が続いていました。私たちがまず行ったのは、集客・オペレーション・コンテンツ・分析・チームという5つの観点で院の現状を分解することです。支援先の院長と5観点で現状を分解すると、最初に手を打つべき領域が30分で決まるケースが大半で、この院でも「リピート率」が最大のボトルネックだと即座に特定できました。新規は月25名ほど来ていたのに、2回目再来率が35%にとどまっていたのです。

さらに、年間の売上目標を月次の必要新規数までギャクサンすると、外注すべき集客施策と、院内で取り組む自助努力(次回予約の声かけ、LINE配信)の役割分担が数字で見える化されました。「いくら広告を出すか」ではなく「リピート率を35%から50%に上げれば、新規は今のままでいい」という結論が数字で導かれたのです。施術後の説明とLINE登録動線を整えた結果、3ヶ月でリピート率は48%まで改善し、新規広告費を増やさずに月の再来数が増加しました。

よくある質問(FAQ)

Q: 数字3つ以外は見なくていいのですか?
A: 月次の意思決定では3つで十分です。客単価やメニュー別売上は四半期に一度の見直しで構いません。毎月の会議に持ち込むと情報過多になり、打ち手が決まらなくなります。
Q: リピート率はどう計算すればいいですか?
A: まずは「初回来院者のうち2回目に再来した人の割合」で十分です。月20名の新規で8名が再来すれば40%。予約管理ソフトのカルテ件数からでも簡易に算出できます。
Q: LINEをまだ導入していません。何から始めるべきですか?
A: 初回来院時の友だち登録を仕組み化することからです。登録率と、配信からの予約・来店数を月次で見れば、再来を生む接点が機能しているか判断できます。
Q: 20分のMTGは一人院でも必要ですか?
A: 必要です。むしろ一人院こそ「数字3つを見て打ち手を1つ決める」時間を意図的に確保しないと、日々の施術に追われて振り返り自体が消えてしまいます。

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