「近くの整体」で表示されない原因|MEOのカテゴリ・サービス項目の正しい設定
この記事の目次(8項目)
「近くの整体」で検索しても自院が出てこない。その場合、MEOのカテゴリ設定が整体院の実際の業態とずれていることが多いです。主カテゴリ・追加カテゴリ・サービス項目を正しく設定する方法を解説します。
- 「近くの整体」で表示されない3つの原因と、Googleが順位を決める3つの要素
- 整体院・整骨院・接骨院・鍼灸院ごとの主カテゴリと追加カテゴリの選び方(比較表つき)
- サービス項目と説明文の書き方、広告規制に触れない書き方
- カテゴリとサービス項目を見直す7つの手順と、やってはいけない設定
「近くの整体」で表示されない3つの原因
Googleは公式ヘルプで、ローカル検索の順位を決める要素を「関連性」「距離」「知名度」の3つだと説明しています。このうち距離は、院の住所と検索した人の位置で決まるため変えられません。知名度は、口コミの数や評価、Web上での言及などを時間をかけて積み上げるものです。
一方、関連性は設定を直せばすぐに改善できます。関連性とは「検索した言葉と、ビジネスプロフィールの内容がどれだけ合っているか」のことで、その判断材料の中心になるのがカテゴリです。
Think with Googleによると、「near me(近くの)」を含むモバイル検索は2年間で500%以上増えました。日本でも「近くの整体」「〇〇駅 整体」のような地域名つきの検索は、新規の患者さんが来院するいちばん大きな入口です。この入口から外れている院には、次の3つの原因がよく見られます。
- 原因1:主カテゴリが業態とずれている:たとえば自費の整体が中心なのに、主カテゴリが「マッサージ」のまま。開業時に何となく選んだまま放置している
- 原因2:追加カテゴリが空欄か、多すぎる:何も入れていない院もあれば、関係の薄いカテゴリまで10個入れて焦点がぼやけている院もある
- 原因3:サービス項目が空欄:カテゴリは合っていても、サービス項目と説明文が空欄のため、「腰痛」「骨盤矯正」などの検索と結びつかない
MEOのカテゴリ設定で整体院が押さえるべき基本ルール
Googleビジネスプロフィールのヘルプによると、カテゴリは主カテゴリ1つと追加カテゴリ最大9つ、合計10個まで設定できます。主カテゴリはプロフィールの院名の下に表示され、「何のお店か」をGoogleと検索した人に伝える一番大事な情報です。
地域検索の専門家に毎年アンケートを取っているWhitespark社の「Local Search Ranking Factors」(2023年版)では、ローカル検索の地図枠(ローカルパック)の順位要因として「主カテゴリ」が1位でした。院名にキーワードを入れる、口コミを増やすといった施策よりも、主カテゴリの選び方のほうが順位に効くと、専門家の多くが考えていることになります。
主カテゴリを選ぶときは、次の2つを満たすかを確認します。
- 患者さんが実際に検索する言葉に近いか:「整体」「整骨院」「接骨院」「鍼灸」など
- 院の実態と合っているか:保険の柔道整復がない院が「整骨院」を名乗るなど、実態と違うカテゴリはガイドライン違反になり、プロフィールが停止されるおそれがある
カテゴリの名前は、管理画面の候補リストに出るものからしか選べません。表示される名前は時期や言語設定で変わることがあるため、この記事で挙げる例も、必ず候補リストで実際の名前を確かめてから選んでください。
業態別:主カテゴリと追加カテゴリの選び方
| 院の業態 | 主カテゴリの例 | 追加カテゴリの例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自費の整体院(骨盤・姿勢・肩こり中心) | 整体院 または カイロプラクティック系 | マッサージ、指圧、リラクゼーション系 | 「整骨院」は柔道整復師の院でなければ選ばない |
| 整骨院・接骨院(保険と自費の両方) | 整骨院 または 接骨院 | 整体院、スポーツ外傷・リハビリ系 | 看板と院名に合わせ、整骨院と接骨院のどちらを主にするか決める |
| 鍼灸院・鍼灸整骨院 | 鍼灸院 | 整骨院、整体院、マッサージ | 鍼灸の施術が売上の半分を超えるなら鍼灸を主にする |
| 産後骨盤・女性専門の整体 | 整体院 | マタニティ・産後ケア系、リラクゼーション系 | 「女性専門」はカテゴリではなく、説明文とサービス項目で伝える |
| 訪問マッサージ・訪問鍼灸 | 訪問マッサージ系 または 鍼灸院 | マッサージ、リハビリ系 | 店舗がない場合はサービス提供地域を設定し、住所は非表示にする |
追加カテゴリは「実際に提供していて、そのカテゴリでも見つけてほしいもの」に絞ります。経験上、3〜5個に絞ったほうが焦点がはっきりしやすく、10個すべてを埋める必要はありません。
カテゴリ・サービス項目・説明文の役割の違い
カテゴリだけ正しく選んでも、「腰痛」「猫背矯正」「産後骨盤」といった具体的な悩みの検索で見つけてもらうことはできません。プロフィールの各項目は役割が違います。それぞれの役割を知っておくと、どこに何を書けばよいかがはっきりします。
| 項目 | 役割 | 上限の目安 | 整体院の書き方 |
|---|---|---|---|
| 主カテゴリ | 何のお店かを決める(順位への影響が最も大きい) | 1つ | 業態そのもの(整体院・整骨院など) |
| 追加カテゴリ | 別の業態の検索でも見つけてもらう | 最大9つ | 実際に提供している周辺の業態 |
| サービス項目 | 具体的な施術メニューと悩みを伝える | カスタム項目の説明は300文字まで | 「腰痛整体」「骨盤矯正」など、メニュー名と価格 |
| ビジネスの説明 | 院の特徴と、どんな人に向いているかを伝える | 750文字まで | 対象の悩み、施術の方針、駅からの距離 |
サービス項目の正しい設定方法
主カテゴリを選ぶと、そのカテゴリに合わせた「定型のサービス」が候補として出てきます。まず当てはまる定型サービスにチェックを入れ、そのあと自院のメニューを「カスタムサービス」として追加していきます。
- サービス名は検索される言葉で付ける:「〇〇式リセット」のような独自の名前だけでなく、「腰痛整体(〇〇式リセット)」のように、悩みの言葉を入れる
- 説明は300文字以内で、対象・内容・時間を書く:「デスクワークで腰が重い方向け。初回は検査とカウンセリングを含む60分」など
- 価格は院内の料金表と一致させる:予約ページやホームページと金額が違うと、患者さんの不信感とクレームにつながる
- 主カテゴリを変えたら、サービス項目を見直す:定型サービスはカテゴリごとに違うため、変更後に消えたり追加が必要になったりする
整骨院・接骨院の場合、柔道整復師法の広告規制に注意します。サービス項目や説明文に「必ず治る」「〇回で完治」といった表現を書くのは避けてください。自費整体でも、効果を言い切る表現は景品表示法上のリスクがあるため、「〜のお悩みに対応」「〜を目的とした施術」のような書き方にとどめます。
カテゴリとサービス項目を見直す7つの手順
- 今の設定を記録する:主カテゴリ、追加カテゴリ、サービス項目を画面ごとにスクリーンショットで残し、元に戻せるようにする
- 競合上位3院のカテゴリを調べる:「近くの整体」「〇〇駅 整体」で地図枠の上位に出る院の主カテゴリを確認する(プロフィールの院名の下に出ているもの)
- 自院の売上の半分以上を占める施術を主カテゴリにする:迷ったら、患者さんが一番多く検索する業態の名前を優先する
- 追加カテゴリを3〜5個に絞る:実際に提供していないもの、来院につながらないものは外す
- サービス項目を「悩み名+メニュー名」で登録する:腰痛、肩こり、骨盤、姿勢、産後など、主なものを5〜10件
- 説明文の最初の2〜3行に、地域名と対象の悩みを入れる:「〇〇駅から徒歩3分。腰痛・肩こりでお悩みの方向けの整体院です」など
- 変更後4〜8週間、インサイトの数値を記録する:検索数、通話、ルート検索、ウェブサイトのクリックを変更前と比べる。主カテゴリは短い期間に何度も変えない
主カテゴリを変えると、Googleが確認のためにプロフィールの再確認を求めることがあります。院名・住所・電話番号を同時に変えると停止のリスクが高まるため、カテゴリの変更は単独で行い、ほかの項目の変更とは日をずらしましょう。
やってはいけないNG設定
- 院名に「腰痛専門 整体 〇〇駅」のようなキーワードを付け足す(ガイドライン違反で停止の原因になりやすい)
- 柔道整復師がいないのに「整骨院」「接骨院」を主カテゴリにする
- 順位を試すために、主カテゴリを1〜2週間おきに何度も変える
- 関係の薄いカテゴリ(美容院、フィットネスなど)を追加して、10個すべてを埋める
- サービス項目に「完治」「100%改善」などの言い切る表現を書く
バディフルの支援事例
バディフルではこれまで500院以上の整体院・治療院の集客・経営をサポートしてきました。その中で今年に入ってから、「Googleマップのインタラクション数(通話・ルート検索・ウェブサイトのクリックの合計)が下がっている」というご相談を複数いただいています。MEOの見直しが急ぎの課題になっている院が増えています。
関東のある自費整体院(院長1名とスタッフ1名)では、開業時に選んだ主カテゴリ「マッサージ」がそのまま残っていました。追加カテゴリは未設定、サービス項目は0件でした。そこで主カテゴリを整体系に変え、追加カテゴリを4つに絞り、「腰痛整体」「骨盤矯正」「産後骨盤ケア」など8件のサービス項目を価格つきで登録しました。説明文の冒頭には駅名と対象の悩みを書き直しました。その結果、変更から2か月で、プロフィールの検索表示回数が月約1,900回から約2,700回に増えました。ルート検索と通話の合計も月38件から61件に増え、地図経由の新規予約は月6件から11件になりました。
一方で、新しい課題も見えてきました。MEOで1位を保っていても、AI検索(GoogleのAIによる概要やChatGPTなど)で「近くのおすすめの整体院」を聞くと、別の院が推薦されるケースが増えています。AIは、プロフィールの説明文やサービス項目、ホームページやコラムの更新日、最近の口コミの内容など、情報が新しいかどうかも見ていると考えられます。カテゴリを正しく設定したあとも、サービス項目・説明文・投稿を3か月に1回は見直し、情報を新しく保つことが、地図検索とAI検索の両方で選ばれるための条件になりつつあります。
よくある質問(FAQ)
- Q: 主カテゴリを変更すると、今の順位が一時的に下がりますか?
- A: 変更直後の数日〜数週間は、表示順位が上下に揺れることがあります。業態に合ったカテゴリに直した場合は、多くは4〜8週間で落ち着きます。変更前の数値を記録しておき、短い期間に何度も変えないことが大切です。
- Q: 整体と鍼灸の両方をやっています。主カテゴリはどちらにすべきですか?
- A: 売上や来院数の半分以上を占める施術を主カテゴリにし、もう一方を追加カテゴリに入れるのが基本です。迷う場合は、地図枠の上位に出ている競合院の主カテゴリと、患者さんがよく使う検索語を比べて決めてください。
- Q: 追加カテゴリは10個すべて埋めたほうが有利ですか?
- A: 埋めるほど有利になるわけではありません。実際に提供していないカテゴリを入れると、関係ない検索に表示されて来院につながらず、ガイドライン違反とみなされるおそれもあります。整体院なら3〜5個に絞るのがおすすめです。
- Q: サービス項目は、検索順位に影響しますか?
- A: Googleは影響の大きさを公表していませんが、サービス項目はプロフィールの内容と検索語が合っているかの判断材料になります。「腰痛」「骨盤矯正」など、悩みの言葉を入れたメニュー名で登録すると、具体的な検索で見つけてもらいやすくなります。
関連コラム
- 整体院のNAP情報統一とサイテーション対策|住所・電話番号の表記ゆれでMEO評価を落とさない方法
- Googleビジネスプロフィールが停止されたときの復旧手順|整体院の再審査申請と予防策
- Googleビジネスプロフィール「投稿」機能の活用頻度と内容の作り方|更新が順位に与える影響
集客・経営でお悩みの院長様は、バディフルへの無料相談からお気軽にご連絡ください。

集客の次は、予約とリピートを仕組みに。
予約・カルテで500院以上の院を支えています。