「ホットペッパーの掲載をやめたら、途端に新規が来なくなった」——現場を回っていると、こうした経験を持つ院長さんに定期的に出会います。あるいは逆に、「Googleのアルゴリズムが変わった月から、問い合わせが半分になった」というケースもあります。共通しているのは、集客を1つの媒体に依存していたという点です。

1軸依存院と3軸院の差は、外部変化への耐性に出る

私がこれまで500院以上の支援をしてきた中で、集客が安定している院には共通した特徴があります。それは、自院HP(SEO)・Googleマップ(MEO)・ホットペッパービューティーの3軸を並行運用しているという点です。HP・MEO・ホットペッパーの3軸を持つ院は集客変動に強く、1軸依存の院は外部変化に弱いという傾向が、支援院全体を見ると明確に出ています。

1媒体依存の問題は、その媒体のルールや仕様が変わった瞬間に、院全体の集客が止まるリスクがあることです。ホットペッパーは掲載料金の改定があり、Googleマップはアルゴリズムの更新がある。それぞれの媒体は独自のルールで動いており、院側はそのルールに従うしかありません。1軸依存はいわば、1人の家主が決めるルールに全財産を預けているようなものです。

3軸それぞれの役割を理解する

3軸モデルは、それぞれの媒体が異なる患者層にリーチするという前提で設計されています。

自院HP(SEO)は、症状名や悩みで検索する患者をキャッチします。「腰痛 整体 〇〇市」「自律神経 整体」といったキーワードで検索してくる人は、すでにある程度の悩みを抱えており、来院意欲が高い傾向にあります。継続的なブログ更新とサイト構造の改善が、長期的な集客の土台になります。

Googleマップ(MEO)は、「近くの整体院を探している」という即時ニーズにリーチします。スマートフォンで今すぐ予約できる院を探しているユーザーに対して、地図上の上位表示は強力な集客ツールになります。写真・口コミ・投稿の継続更新が評価を左右します。

ホットペッパービューティーは、院の認知がまだない新規患者に対してリーチできるという強みがあります。ポータルサイトという信頼性と、比較検討機能が購買意欲の高いユーザーを集めます。費用対効果を定期的に検証しながら活用することが重要です。

どの順番で3軸を整えるか

リソースが限られている一人院長院や立ち上げ期の院では、3軸を一気に整えることは難しいケースもあります。その場合、私が推奨する優先順位は「HP → MEO → ホットペッパー」です。

HPは自院資産として蓄積されるため、長期的なコスパが最も高い。次にMEOはほぼ無料でできる施策でありながら、近隣エリアの即時ニーズにリーチできる即効性があります。広告費をかける前にサイトの導線を整えることで、費用をかけずに予約率が改善した院も複数あります。ホットペッパーは費用がかかるため、HP・MEOで基盤を作ってから補完的に活用するのが理想です。

集客を安定させることは、院の経営を安定させることと同義です。どれか1つの媒体に成果が出ているとしても、それが唯一の柱になっているとしたら、今こそ見直すタイミングかもしれません。

院長のみなさんへ

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