MEO順位チェックの正しいやり方|調べる場所で順位が変わる理由と地点別の計測方法
この記事の目次(8項目)
MEO順位チェックの方法を間違えると、院内では1位でも患者さんの自宅からは圏外、ということが起こります。正しい測り方を解説します。
- 同じ「整体」で検索しても、調べる場所や端末によってGoogleマップの順位が変わる理由
- 院内のスマホで検索して順位を確かめるやり方が、実態とずれる3つの落とし穴
- 院を中心に5×5=25地点で順位を測る「地点別計測」の手順
- 手作業・無料ツール・有料のグリッド計測ツールの比較と、院の規模ごとの選び方
MEOの順位は「どこで調べたか」で変わる
「Googleマップで『整体』と検索したら自院が1位だった」という院長先生は多いのですが、それはあくまで院の中で、院長先生のスマホから検索した場合の順位です。患者さんが自宅や職場、駅前で同じ言葉を検索したときには、まったく違う順位になっていることがよくあります。
Googleは公式ヘルプ(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」)の中で、ローカル検索の順位は主に「関連性」「距離」「知名度」の3つで決まると説明しています。このうち「距離」は、検索した人がいる場所から院までの距離です。つまり、検索した場所が変われば順位も変わるのが当然の仕組みです。
特に「近くの整体」「整体 肩こり」のように地名を入れない検索では、検索した人の現在地が強く影響します。院から1km離れただけで、上位3件(ローカルパック)から外れることも珍しくありません。
順位が変わる主な要因
- 検索した場所:検索した人と院の距離。順位に最も大きく影響します。
- 検索した言葉:「整体」「整体 腰痛」「〇〇駅 整体」で、表示される院の顔ぶれが変わります。
- 端末とアプリ:スマホのGoogleマップアプリ、パソコンのGoogle検索、検索結果の地図枠で、表示件数や並び順が少しずつ違います。
- 検索した人の履歴:過去に院のページを見た人や、ログイン中のGoogleアカウントの履歴によって、結果が個人向けに調整されることがあります。
- 日時:営業時間外は「営業中」の院が優先されやすくなるなど、時間帯で順位が動くことがあります。
院内のスマホで確かめる方法が当てにならない3つの理由
院長先生がよくやっている「院内のスマホで検索して確かめる」方法には、次の3つの落とし穴があります。
1. 院の真上から検索しているので、距離の条件が一番有利
院の中から検索すると、自院との距離はほぼ0mです。商圏内のどの地点よりも有利な条件で測っているので、実際の患者さんが見ている順位よりも良く見えます。
2. 自院のページを何度も見ているため、結果が自院寄りになる
院長先生のスマホは、自院のプロフィールを毎日のように開いています。閲覧の履歴が残っているので、検索結果が自院寄りに調整される可能性があります。シークレットモードで検索しても、位置情報は使われるため「距離」の影響は消えません。
3. 1回だけ、1つの言葉だけで判断してしまう
順位は日によって上下します。たまたま良かった日の1回の結果で「対策は不要」と判断すると、順位が落ちていることに何か月も気づかない原因になります。
MEO順位チェックの方法|地点別に測る5つの手順
正しい順位チェックの方法は、院を中心に地図をマス目に区切り、マス目の交点ごとに順位を測るやり方です。これを「グリッド計測(地点別計測)」と呼びます。手作業でも、ツールを使っても、手順の考え方は同じです。
- 測る言葉を3〜5個に絞る:「整体」「整体 腰痛」「〇〇駅 整体」「骨盤矯正」など、予約につながる言葉を選びます。問診票で「何と検索して来たか」を聞いている院は、その答えをそのまま使います。
- 測る範囲と間隔を決める:駅前の院なら半径1km、郊外の院なら半径3kmを目安にします。院を中心に縦5×横5の25地点を置くと、半径1kmの場合は約500m間隔になります。
- 地点ごとに順位を記録する:各地点で、言葉ごとに自院が何位かを記録します。21位以下は「圏外」とします。
- 上位3位に入った地点の割合を出す:25地点のうち上位3位に入った地点が何か所あるかを数えます。たとえば10か所なら40%です。この数字を毎月追いかけます。
- 月1回、同じ条件で測り直す:同じ日にち、同じ時間帯、同じ言葉、同じ地点で測ります。条件をそろえないと、順位の上下が対策の効果なのか、たまたまの揺れなのか分からなくなります。
手作業の場合、パソコンのChromeの開発者ツールで位置情報を地点ごとに書き換えてGoogle検索を行う方法があります。ただし25地点×5語で125回の検索が必要になり、1回あたり1分としても2時間ほどかかります。毎月続けるなら、ツールを使うほうが現実的です。
手作業・無料ツール・有料ツールの比較
順位チェックのやり方ごとに、手間・費用・分かることを比べると次のようになります。月額は2026年時点の一般的な価格帯の目安です。
| やり方 | 月額の目安 | 毎月の手間 | 分かること | 向いている院 |
|---|---|---|---|---|
| 院内のスマホで検索 | 0円 | 5分 | 院の真上での順位だけ | おすすめしない |
| 開発者ツールで地点を変えて手作業 | 0円 | 2〜3時間 | 地点別の順位(25地点×数語) | まず現状を1回把握したい院 |
| 1地点の順位を毎日記録する無料・低価格ツール | 0〜3,000円 | ほぼ0分 | 指定した1地点の順位の推移 | 駅前で商圏が狭い一人院 |
| グリッド計測ツール(有料) | 3,000〜20,000円 | ほぼ0分 | 地点別の順位をヒートマップで表示・競合比較 | 郊外の院、複数院、広告と併用している院 |
はじめての院は、まず手作業で1回だけ25地点を測ってみることをおすすめします。自院が「どの方角に弱いか」が分かるだけでも、口コミやカテゴリ設定で何を直すべきかが見えてきます。
順位と一緒に見るべきGoogleビジネスプロフィールの数字
順位は「見つけてもらえる確率」の目安にすぎません。予約につながっているかどうかは、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」画面にある次の数字で確かめます。
- プロフィールの表示回数:検索やマップで院が表示された回数。地点別の順位が上がると増えるはずの数字です。
- インタラクション数:電話、ルート検索、ウェブサイトのクリック、予約ボタンの押下の合計。予約に最も近い数字です。
- 検索に使われた言葉:実際にどんな言葉で表示されたか。手順1で選ぶ言葉の見直しに使います。
口コミの重要性も見逃せません。英BrightLocal社の調査(Local Consumer Review Survey 2023)では、消費者の98%が地域のお店を選ぶときにネットの口コミを読むと答えています。順位が同じでも、口コミの数と内容でクリックされるかどうかが変わります。
バディフルの支援事例
バディフルではこれまで500院以上の整体院・治療院の集客・経営をサポートしてきた中で、順位の測り方を見直しただけで打ち手がはっきりしたケースが多くあります。
ある郊外の整体院では、院長先生が院内で検索すると「整体」で1位でしたが、半径2kmの25地点で測り直したところ、上位3位に入っていたのは院の周辺の6地点(24%)だけでした。特に住宅地が広がる北側が弱く、北側の住所の患者さんの口コミが少ないことも分かりました。北側から通う患者さんに口コミをお願いし、カテゴリとサービス項目を整えたところ、3か月で上位3位に入る地点が14地点(56%)に増え、ルート検索の件数は前年同月比で約1.4倍になりました。
また、今年に入ってGoogleマップのインタラクション数が下がっているという相談を複数いただいており、MEOの見直しが急務になっているケースが増えています。順位が変わっていないのに電話やルート検索が減っている院では、検索結果の画面の変化や競合院の口コミ増加が影響していることがあります。順位だけでなく、インタラクション数を合わせて毎月見ることが大切です。
さらに、MEO1位をキープしていても、AI検索では別の院が推薦されるケースが増えており、コンテンツの鮮度管理が新たな課題として浮上しています。Googleビジネスプロフィールの投稿、ホームページのメニューや料金、症状別の説明が古いままだと、AIに「最新の情報がある院」として選ばれにくくなります。地点別の順位チェックとあわせて、院の情報を3か月に1回は更新する運用をおすすめしています。
順位チェックのあとにやることチェックリスト
順位を測ったら、弱い地点や言葉に合わせて次の項目を確認します。
- □ メインカテゴリが「整体院」など院の実態に合っているか
- □ サービス項目に「腰痛」「肩こり」「骨盤矯正」など検索される言葉が入っているか
- □ 院名・住所・電話番号がホームページやポータルサイトと同じ表記か
- □ 弱い地点から通う患者さんに口コミをお願いできているか
- □ 口コミへの返信が1週間以内にできているか
- □ 写真や投稿が直近1か月以内に追加されているか
- □ 営業時間・臨時休業の情報が最新か
よくある質問(FAQ)
- Q: 順位チェックはどのくらいの頻度でやればいいですか?
- A: 地点別の計測は月1回で十分です。順位は日によって上下するため、毎日見ると一喜一憂しがちです。同じ日にち・時間帯・言葉・地点で測り、上位3位に入る地点の割合が前月より増えたかで判断してください。
- Q: シークレットモードで検索すれば正しい順位が分かりますか?
- A: 閲覧履歴の影響は減らせますが、位置情報は使われるため、院の中から検索すると距離が有利なままです。正しい順位を知るには、商圏内の複数の地点で測る必要があります。シークレットモードだけでは不十分です。
- Q: 院の近くでは1位なのに、少し離れると圏外になるのはなぜですか?
- A: Googleは距離を重視するため、離れた地点では近くの競合院が優先されます。離れた地点でも上位に入るには、口コミの数と評価、カテゴリやサービス項目の設定、ホームページの情報量といった「関連性」と「知名度」を高める必要があります。
- Q: 有料のグリッド計測ツールは一人院でも必要ですか?
- A: 駅前で商圏が半径1km以内なら、まずは手作業で年に数回測るだけでも十分です。郊外で車の患者さんが多い院や、広告と組み合わせて集客している院は、月額数千円のツールで毎月の推移を自動で記録すると判断が早くなります。
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