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経営

整骨院の柔道整復師の採用方法|求人媒体の選び方と応募が来る求人票の書き方

約8分で読めます バディフル編集部

この記事の目次(6項目)
  1. 柔道整復師の採用が難しくなっている理由
  2. 整骨院の柔道整復師採用で使う求人媒体の比較
  3. 応募が来る求人票の書き方7項目
  4. 面接から入職後3ヶ月までの受け入れ手順
  5. バディフルの支援事例
  6. よくある質問(FAQ)

整骨院で柔道整復師を採用したいのに、求人を出しても応募が来ない。この記事では、柔道整復師の採用に使う求人媒体の選び方と、応募が来る求人票の書き方を順に説明します。

この記事でわかること

  • 柔道整復師の採用が難しい理由を、公的データで確認できる
  • ハローワーク・Indeed・業界特化サイト・人材紹介・養成校・自院採用ページの費用と向き不向き
  • 応募が来る求人票に必ず入れる7項目と、法律で書かなければいけない項目
  • 面接から入職後3ヶ月までに辞められないための受け入れ手順
結論:整骨院の柔道整復師採用は、無料のハローワーク・養成校・自院採用ページを土台にし、急ぐときだけIndeedや紹介会社を足すのが基本です。求人票は給与の内訳・1日の流れ・教育制度の3点を数字で書くと応募が増えます。

柔道整復師の採用が難しくなっている理由

まず、採用が難しいのは院長のやり方だけが原因ではありません。数字で見ると、求職者側に選ぶ余裕がある状態が続いています。

  • 施術所の数が多い:厚生労働省「衛生行政報告例」では、柔道整復の施術所は全国で約5万か所あり、コンビニの店舗数(約5.6万店)に近い規模です。
  • 新しく資格を取る人は限られる:柔道整復師国家試験の合格者は、公益財団法人柔道整復研修試験財団の公表で近年おおむね年3,000人前後です。施術所1か所あたりに直すと、毎年0.1人も増えない計算になります。
  • 全体の求人倍率も高い:厚生労働省「一般職業紹介状況」の有効求人倍率は2024年平均で1.25倍です。求職者1人に対し、1件以上の求人がある状態です。

つまり、柔道整復師は「求人を出せば来る」人材ではなく、「数ある院の中から選ばれる」人材です。採用の考え方を、募集から選ばれる仕組みづくりに切り替える必要があります。

整骨院の柔道整復師採用で使う求人媒体の比較

求人媒体は、費用の払い方と、どんな人に届くかで選びます。主な6つを比べると次のとおりです。費用は各社の公開情報や一般的な相場をもとにした目安で、プランや地域で変わります。

媒体 費用の目安 届きやすい人 向いている場面
ハローワーク 無料 地元で転職先を探す経験者・ブランクのある人 常に出しておく土台
養成校(専門学校)の求人票 無料(学校説明会への参加費がかかる場合あり) 新卒・国家試験受験予定者 4月入職の新卒採用。秋〜冬が勝負
Indeed等の求人検索エンジン 無料掲載あり。有料はクリック課金で月1〜5万円程度から 幅広い求職者 すぐに応募数を増やしたいとき
柔整・治療院の業界特化求人サイト 掲載課金で月数万円〜、または採用課金 業界内で転職を考える経験者 経験者を狙うとき
人材紹介会社 成功報酬で理論年収の20〜35%程度 紹介会社に登録した経験者 分院長・管理者候補など急ぎの1名
自院の採用ページ・SNS 無料〜(制作費は別) 院を知っている人・患者さんの紹介 他媒体を見た人の「確認先」

大事なのは、1つに絞らないことです。求職者はIndeedやハローワークで院を見つけたあと、ほぼ必ず院名で検索して採用ページやInstagramを確認します。どの媒体から来ても最後に見られる自院の採用ページを整えておくと、全媒体の応募率が上がります。

媒体選びの判断基準

迷ったら、次の順で考えます。

  1. いつまでに必要か:3ヶ月以上先ならハローワーク・養成校・採用ページで足ります。1ヶ月以内ならIndeedの有料枠や紹介会社を足します。
  2. 新卒か経験者か:新卒なら養成校との関係づくり、経験者なら業界特化サイトと紹介会社が中心です。
  3. 1人採用にいくら出せるか:月給25万円・賞与なしの人を紹介会社経由で採ると、理論年収300万円の30%で約90万円です。この金額を基準に、広告費と比べます。

応募が来る求人票の書き方7項目

同じ媒体に出していても、応募が来る院と来ない院の差は求人票の中身です。次の7項目を、できるだけ数字で書きます。

  1. 給与の内訳:「月給25万〜35万円」だけでなく、基本給・歩合・手当に分けて書きます。歩合なら「自費施術の売上の10%」のように計算式を示します。
  2. 保険施術と自費施術の割合:「保険7割・自費3割」など。自費の技術を伸ばしたい人、保険中心で働きたい人、どちらにも判断材料になります。
  3. 1日の流れ:受付開始から締め作業までの時間割と、1日あたりの施術人数の目安を書きます。
  4. 休日・残業の実績:「週休2日(日曜+平日1日)」「月平均残業5時間」など、制度ではなく実績で書きます。
  5. 教育の中身:「入職後3ヶ月は院長が週1回1時間の技術練習」のように、誰が・いつ・何を教えるかを書きます。
  6. 院の方針と患者層:スポーツ外傷が多いのか、高齢の慢性症状が多いのか。働く人が自分に合うかを想像できるようにします。
  7. キャリアの道筋:「3年目で副院長、分院長の候補」など、先の姿を示します。

あわせて、法律で書く必要がある項目も確認します。職業安定法の改正により、2024年4月から求人票には「就業場所と業務の変更の範囲」の明示が必要になりました。分院への異動がありうるなら、その旨を書いておきます。給与は都道府県の最低賃金(2025年度の全国加重平均は時給1,121円)を下回っていないか、固定残業代を含む場合は時間数と金額を分けて書いているかも確認します。

面接から入職後3ヶ月までの受け入れ手順

採用は入職がゴールではありません。早く辞められると、かけた費用と時間がそのまま無駄になります。応募から定着までは、次のチェックリストで進めます。

  • 応募から24時間以内に返信し、面接日を2〜3案出したか
  • 面接前に院の見学(施術の様子を30分見てもらう)を案内したか
  • 面接で給与の内訳・歩合の計算式・休日の実績を口頭でも説明したか
  • 内定時に労働条件通知書を書面(またはメール)で渡したか
  • 入職初日の予定(誰が案内し、何をするか)を前日までに決めたか
  • 入職1ヶ月・3ヶ月の時点で、院長と30分の面談を予定に入れたか

バディフルの支援事例

バディフルではこれまで500院以上の整体院・治療院の集客・経営をサポートしてきた中で、採用の相談も多く受けています。ある整骨院(スタッフ4名・柔道整復師2名)では、分院の準備のため柔道整復師を1名採用したいものの、ハローワークとIndeedの無料掲載で半年間応募が2件という状態でした。

まず、院長と一緒に経営を集客・オペ・コンテンツ・分析・チームの5観点で分けて見直しました。支援先の院長が5観点で現状を分解すると、最初に手を打つ領域が30分で決まるケースが大半です。この院では「チーム」、なかでも求人票の中身が弱いことがすぐに分かりました。

次に、分院の年間売上目標を月ごとに必要な新規患者数まで逆算しました。年間目標を月次の必要新規数まで逆算すると、外注施策と自助努力の役割分担が数字で見える化されます。その結果、「分院開業時に必要な施術者は2名、うち1名は既存スタッフの異動」と人数がはっきりし、急ぎの採用は1名だけと決まりました。費用をかける範囲を絞れたため、紹介会社は使わず、求人票の書き直しとIndeedの有料枠(月3万円)に絞りました。

求人票は上の7項目に沿って、給与の内訳・1日の施術人数・入職後の練習時間を数字で書き直し、院の採用ページにスタッフの1日の流れを載せました。その結果、書き直し後の3ヶ月で応募は月平均0.3件から3件に増え、2名と面接して1名が入職しました。採用にかかった費用は広告費の合計9万円で、紹介会社を使った場合の見込み(約90万円)の1割ほどでした。

よくある質問(FAQ)

Q: 新卒と経験者、どちらを採用すべきですか?
A: 教える時間を週に数時間とれるなら新卒、とれないなら経験者が向いています。新卒は養成校の求人票で秋〜冬に動くと4月入職に間に合います。経験者は前の院のやり方が身についているので、方針の説明を最初に丁寧にしましょう。
Q: 給与は周りの整骨院より高くしないと応募は来ませんか?
A: 金額だけで比べられるわけではありません。同じ月給でも、歩合の計算式や残業の実績、教育の中身が具体的に書かれた求人のほうが選ばれやすくなります。まず書き方を整え、それでも反応が弱ければ金額を見直しましょう。
Q: 人材紹介会社は使ったほうがよいですか?
A: 分院長候補など1ヶ月以内に1名どうしても必要な場合は有効です。ただし成功報酬は理論年収の20〜35%程度かかります。急ぎでなければ、無料の媒体と自院の採用ページを先に整えるほうが費用を抑えられます。
Q: 採用ページはホームページの中に作るべきですか?
A: はい、院のホームページ内に1ページ作るのがおすすめです。求職者はほかの媒体で院を見つけたあとに院名で検索します。院長の考え、1日の流れ、スタッフの声、給与の内訳を1ページにまとめておくと、応募の後押しになります。

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バディフル編集部

整体院・治療院の予約システム「バディフル」を運営する株式会社co-nectの編集チーム。500院以上の予約・カルテの運用支援で見えた実務を、院長向けにまとめています。

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