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整体院の新規患者の来院経路を正しく把握する方法|問診票と予約データで媒体別の効果を測る

約9分で読めます バディフル編集部

この記事の目次(7項目)
  1. なぜ整体院の来院経路は「なんとなく」になりやすいのか
  2. 整体院の来院経路調査で使う問診票の設計
  3. 問診票・予約データ・アクセス解析の違いと使い分け
  4. 問診票と予約データを照らし合わせる7つの手順
  5. 媒体別の効果は「新患数」だけで判断しない
  6. バディフルの支援事例
  7. よくある質問(FAQ)

整体院の来院経路を調査するとき、問診票の「何を見て来院しましたか」だけに頼ると、広告費の判断を誤りがちです。問診票と予約データを組み合わせて、媒体別の効果を測る方法を解説します。

この記事でわかること

  • 問診票の来院経路の答えがあいまいになる3つの原因
  • 「最初に知ったきっかけ」と「予約の決め手」を分けて聞く問診票の設計
  • 問診票・予約データ・GA4・媒体別電話番号の違いと使い分け(比較表)
  • 予約データと照らし合わせて、媒体別の獲得単価と継続率を出す7つの手順
結論:問診票に「最初に知った媒体」と「予約の決め手」の2問を選択式で設け、予約システムの流入元データと月1回照らし合わせれば、媒体別の新患数と費用対効果を正確に測れます。

なぜ整体院の来院経路は「なんとなく」になりやすいのか

新患に「何を見て来られましたか」と聞くと、多くの方は直前に見たものを答えます。たとえば、知人から院名を聞き、Googleマップで場所を調べ、ホームページで料金を確かめてからLINEで予約した方がいるとします。この方は「Googleで見ました」と答えることもあれば、「知り合いの紹介です」と答えることもあります。1人の患者が予約に至るまでに複数の媒体を通るため、1問だけの自由記述では本当の経路が見えません。

総務省「令和5年通信利用動向調査」によると、個人のインターネット利用率は86.2%に達しています。紹介やチラシで院を知った方でも、予約前にスマホで検索して口コミや料金を確かめるのが当たり前になりました。また、LINEヤフーの公表では、LINEの国内月間利用者数は約9,700万人(2024年3月末時点)にのぼり、予約の窓口をLINEにする院も増えています。つまり「院を知ったきっかけ」と「予約した窓口」は、別々に記録しないと実態がつかめません。

経路があいまいなまま広告費を決めると、2つの失敗が起こります。1つは、実際には紹介で来ている患者を広告の成果と見なし、効果の薄い広告に予算を増やしてしまう失敗です。もう1つは、実は新患の入口になっている媒体を「反応がない」と思い込んで止めてしまう失敗です。

整体院の来院経路調査で使う問診票の設計

「最初に知ったきっかけ」と「予約の決め手」を分けて聞く

問診票では、来院経路を次の2問に分けて聞きます。問1は「当院を最初に知ったきっかけ(1つだけ)」、問2は「予約を決めた理由・最後に見たもの(いくつでも)」です。問1で認知の入口となった媒体を、問2で予約を後押しした媒体をつかめます。紹介で知ってGoogleマップの口コミを見て予約した方なら、問1が「紹介」、問2が「Googleマップの口コミ」となり、2つの媒体が組み合わさって効いていることがわかります。

選択肢は自院の媒体に合わせて8項目前後に絞る

「インターネット」「スマホ」のような大きなくくりでは、どの施策が効いたのか判断できません。自院が実際に使っている媒体に合わせて、次のように具体的に並べます。

  • Googleで検索(症状名・地域名など)
  • Googleマップ・口コミ
  • 当院のホームページ・ブログ
  • Instagram
  • ポータルサイト(ホットペッパー・EPARKなど)
  • チラシ・ポスティング
  • 看板・通りがかり
  • ご家族・知人の紹介(紹介者のお名前:  )
  • その他(具体的に:  )

紹介の場合は紹介者の名前を書く欄を設けると、紹介特典のお礼にも使えます。受付で問診票を受け取るときに、来院経路の欄に記入漏れがないかを確かめる運用にするだけで、未回答はかなり減ります。

問診票・予約データ・アクセス解析の違いと使い分け

来院経路を測る方法は問診票だけではありません。それぞれに強みと弱点があるため、組み合わせて精度を上げます。

方法 わかること 弱点 費用・手間
問診票(自己申告) 紹介・看板・チラシなど、オフラインのきっかけ 記憶違いや「直前に見たもの」に答えが偏る 無料・記入と集計の手間あり
予約システムの流入元データ ネット予約・LINE予約がどの導線から入ったか 電話予約や来院前に見た媒体は記録されない 予約システムの月額に含まれることが多い
GA4・UTMパラメータ サイト訪問の流入元、予約ボタンのクリック数 設定の知識が必要で、オフラインの経路は測れない 無料・初期設定に数時間
媒体別の電話番号・クーポンコード チラシや看板など、特定の媒体からの反応数 番号の追加費用がかかり、コードの言い忘れも起こる 番号1つあたり月数百円〜

基本の組み合わせは「問診票+予約システムの流入元データ」です。オフラインの経路は問診票で、オンラインの経路は予約データでとらえ、両方を同じ患者で照らし合わせます。

問診票と予約データを照らし合わせる7つの手順

  1. 媒体ごとに予約導線を分ける:ホームページ、Googleビジネスプロフィール、Instagramのプロフィール、LINEのリッチメニューに貼る予約URLを、それぞれUTMパラメータ付きの別URLにします。
  2. 問診票に2問を追加する:前述の「最初に知ったきっかけ」と「予約の決め手」を選択式で入れます。
  3. 予約データに流入元を残す:ネット予約は流入元を自動で記録し、電話予約は受付が台帳に「電話・どこで知ったか」をメモします。
  4. 月末に新患一覧をまとめる:スプレッドシートに「初回来院日・患者番号・問1・問2・予約の流入元・3回目まで来院したか」の列を作ります。
  5. 食い違いを確認する:問1が「紹介」なのに予約の流入元が「Googleマップ」のように異なる患者は、認知と予約で媒体が分かれている例として印を付けます。
  6. 媒体別に新患数と継続率を出す:問1の媒体ごとに、新患数と3回目まで来院した人数を数えます。
  7. 費用を入れて獲得単価を計算する:媒体ごとの月額費用を新患数で割り、翌月の予算配分を決めます。

媒体別の効果は「新患数」だけで判断しない

新患数が多い媒体が、もっとも利益に貢献しているとは限りません。値引き目当ての患者が多い媒体は、初回で離れる割合が高くなりがちです。次の表は、月の新患が27人の院を想定したモデルケースの試算です。

媒体(問1) 月の費用 新患数 獲得単価 3回目まで来院 継続患者1人あたり費用
リスティング広告 30,000円 6人 5,000円 3人 10,000円
ポータルサイト 40,000円 10人 4,000円 3人 約13,300円
チラシ 25,000円 2人 12,500円 1人 25,000円
Googleマップ(MEO) 0円(運用時間のみ) 5人 0円 3人 0円
紹介 0円(特典費のみ) 4人 0円 3人 0円

この試算では、獲得単価だけを見るとポータルサイトがもっとも安く見えます。しかし3回目まで続いた患者で割り直すと、リスティング広告の方が効率よくなります。媒体の評価は「獲得単価」と「継続患者1人あたり費用」の2つで見るのがおすすめです。

バディフルの支援事例

バディフルではこれまで500院以上の整体院・治療院の集客・経営をサポートしてきた中で、来院経路の集計を見直すだけで広告費の使い方が大きく変わる院を数多く見てきました。以下は院名を伏せた支援事例です。

事例1:問診票の見直しで「その他・不明」が32%から8%へ

首都圏の整体院では、問診票の来院経路が自由記述の1問だけで、新患の32%が「ネット」「スマホ」など媒体を特定できない回答でした。選択式の2問に切り替え、予約システムの流入元と照らし合わせたところ、3ヶ月で不明の回答は8%まで減りました。さらに、ポータル経由と思っていた新患の約4割が、Googleマップで院名を調べてから自社予約していたことがわかりました。そこでポータルの掲載プランを1段階下げ、月2万円を削減しながら新患数を保っています。

事例2:検索キーワードと問診票の主訴をつなげる

直近の相談院でサーチコンソールを確認すると、自律神経や精神系キーワードからの流入が増えているケースが目立ちます。ある院では、問診票の主訴に「眠りが浅い」「疲れが抜けない」と書く新患が半年で約1.5倍に増えていました。検索の流入と主訴の両方から需要を確かめたうえで、自律神経の症状ページを充実させ、来院経路の集計で効果を追っています。

事例3:広告費をかける前に導線を整える

来院経路を集計すると「ホームページは見られているのに予約されていない」状態が見つかることがあります。広告費をかける前にサイトの導線を整えることで、費用をかけずに予約率が改善した院も複数あります。スマホ画面の下部に予約ボタンを固定し、料金ページから予約ページへのリンクを追加した院では、2ヶ月でサイト訪問者の予約率が1.2%から2.0%に上がりました。

よくある質問(FAQ)

Q: 問診票の来院経路は、自由記述と選択式のどちらがよいですか?
A: 選択式を基本にし、「その他」にだけ自由記述欄を付けるのがおすすめです。自由記述だけだと「ネット」のように媒体を特定できない回答が増え、集計にも時間がかかります。選択肢は自院の媒体に合わせて8項目前後に絞りましょう。
Q: 患者が複数の媒体を見ていた場合は、どう集計しますか?
A: 「最初に知ったきっかけ」は1つだけ、「予約の決め手」は複数選べるようにします。前者を認知の媒体、後者を後押しの媒体として別々に数えると、紹介とGoogleマップのように組み合わさって効いている構造が見えます。
Q: 予約システムがなくても来院経路は測れますか?
A: 測れます。電話予約なら受付で「どちらでお知りになりましたか」と聞いて台帳に記録し、問診票の回答と照らし合わせます。ただし手作業では記録漏れが起きやすいため、媒体ごとにURLを分けられるネット予約を併用すると精度が上がります。
Q: 集計はどのくらいの頻度で行えばよいですか?
A: 月末の締めに合わせて月1回集計するのが目安です。新患が月10人前後の院では1ヶ月分だと数字がぶれやすいため、広告の停止や増額といった大きな判断は3ヶ月分の合計で行い、毎月の数字は傾向の確認に使いましょう。

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バディフル編集部

整体院・治療院の予約システム「バディフル」を運営する株式会社co-nectの編集チーム。500院以上の予約・カルテの運用支援で見えた実務を、院長向けにまとめています。

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